Kedi Channel

独身女、ニューヨーク。これからの人生を考える。

「自分の場所」探しの双六人生とは

”なんか自分に合わない”という漠然な感覚には敏感に耳を澄ました方がいいと思う。何故かというと、住む場所で自分の幸福度が左右されるから。

 

10代半ばから20代後半まで、自分にあった場所探しをしていた気がする。ニューヨークに来るまで、日本とアメリカで様々な所に住んだ。完全に拒絶反応を示し長期的に”中世暗黒時代”の様な鬱の原因となった都市もあれば、”何となくいいけど、やっぱり違う”レベルの所もあった。

 

その果てに、たどり着いたニューヨークで私はやっと大きく息をすうことができた。とは言え、自分の本拠地と自信を持って言えるには、15ー20年かかった。旅行から帰る度に、やっぱりほっとする。

 

が、この先、特に55歳で予定通りに早期退職したら、どこに拠点を置くべきかと最近よく考える。日本に帰るつもりはない。イスタンブールとリスボンの存在がチラチラとよぎる。

 

話はずれるが、最近は海外ノマド生活などが流行の様だが、”自分の場所探し”には最適だと思う。そんな浮草暮らしが可能だなんて想像にもつかなかった時代、私が大学生の時に漠然と海外生活に憧れていた頃(と、いうかただ単に日本から離れたいだけ)、読んだのが村上春樹のこれらの本二冊。3−4回は読んだと思う。この時代だからこそ読む価値アリかも。