イギリス 歴史ドラマ(Part 1: 超メジャー編): レベル高し。ハマらなければ損。
”趣味ってそもそも何ぞや?”という以前のブログの中で、趣味という言葉に惑わされず、”自分の好きな物や活動”は何かを考える方がが良いと書いた。
私は歴史もののドラマや映画が大好きだ。
”ただ単に受け身でエンタメ消費してるだけじゃないか”といわれたって構わない。
自分の好みのものを見つけて熱中できるのって人生の中での ”小さいけど確実な幸せ” の一つだと私は思う。
そんな私が作った「イギリスのおすすめ歴史ドラマリスト」。
今回は第一部ということで、超メジャーな作品を揚げた。(第二部、第三部)
作品詳細についてはすぐにネットで調べられるので、私にとっての見所を書いてみた。
人気作品が入っていないことに気づく人もいるだろう。
(例えば、『アウトランダー』『ボルジア家 愛と欲望の教皇一族』『女王ヴィクトリア、愛に生きる』『Tudors 背徳の王冠』など。)
好みじゃないんだから仕方がない。
Rome (ローマ)
共和政ローマが終わり、帝政ローマに移行する激動の時代を描いた、アメリカHBOとイギリスBBC共同制作のドラマ『Rome (ローマ)』(日本ではアマゾンプライムで。アメリカではHBO Maxで。)
<超個人的な見どころ>
- ユリウス・カエサルを演じるCiarán Hindsの演技力と存在感。圧倒される。
- マルクス・アントニウスの男臭さ(良い意味でも悪い意味でも)はクセになる。
Wolf Hall (ウルフ・ホール)
16世紀イギリスの国王ヘンリー8世(Damian Lewis)に仕えた側近トマス・クロムウェル(Mark Rylance)を中心に描いたドラマ。(日本でもアメリカでもアマゾンプライムで。)
<超個人的な見どころ>
- 上記『ローマ』のCiarán Hindsと同様、Mark Rylanceの演技力と存在感。(自分の語彙の少なさと表現力の無さが悲しい。)
- Damian Lewisの俳優としての成長ぶりに感動。それについては後ほど。
ちなみにこのドラマの原作はかなり読み応えあり。
The Crown(ザ・クラウン )
現在92歳のイギリス国王エリザベス2世女王を描いたNetflix制作ドラマ。
<超個人的な見どころ>
- これまであまりドラマや映画の背景になることがなかった、第二次世界大戦後の現代イギリス史を辿るのに最適。
- Season 4からエリザベス2世を演じるOlivia Colmanが渋い。
ちなみに、前述した『ウルフ・ホール』でアン・ブーリンを演じているClaire Foyが、若きしエリザベス2世を演じ、『ローマ』でブルータスを演じたTobias Menziesが、Season 4でフィリップ王子として登場。
Downton Abby (ダウントン・アビー)
映画化までされた世界的大ヒット作なので説明はいらないだろう。
時は20世紀初めの1912年~1925年、イギリスのヨークシャー州にある架空の貴族グランサム伯爵クローリー家をめぐるドラマ。(日本でもアメリカでもアマゾンプライムで視聴可能)
<超個人的な見どころ>
- 貴族と使用人たちの価値観や生活が、時代と共にめまぐるしく変わる様子を見ながら、教科書で学ぶ、いわゆる政治経済を中心とした歴史とは違う、”社会史”を学ぶことができる。
- なんといっても、巨匠Maggie Smithの演じるヴァイオレット・クローリーがたまらない。ヴァイオレット虚言集なんていうビデオがYouTubeに溢れ返るほどある。
ちなみにトム・ブランソン役で有名になった俳優のAllen Leechは、前述の『ローマ』Season 2でマルクス・アグリッパを演じている。
まとめ
私の個人的な意見だが、イギリスの俳優の演技力にアメリカ勢は完全に負けている。
イギリスでは演劇学校で訓練を積むのが普通で、俳優になるにはまず演じることができなければいけないのに対して、アメリカでは、外見や”売れやすさ”に重点が置かれることが多いことが理由の一つなのではないか。
そして、イギリスでは俳優が年齢を重ねること(経験を重ねること)がプラスになるのに、アメリカでは不利となる。
Ciarán Hinds、Mark Rylance、Olivia Colman、Maggie Smithのような俳優達を持つイギリス演劇・映画・ドラマ界。質の高い作品が生まれ続けているのは、実は当然のことなのかも知れない。