中年期の過食症。高齢化する摂食障害。私もその一人。
このブログのテーマの一つとして、「今後の人生について考える」があるが、一番の心配事ではないものの ”持病としての過食症”と、どのように関わっていくか考えることがある。
摂食障害というと10代20代の女性に多いのは事実だが、最近では高齢化してきているらしい。私もその一人だ。
例えば、昨日の午後
羽田空港3番ターミナルに直結するホテルにチェックインした直後、買い出しの為に空港内のセブンイレブンへ2往復し、ホテルの部屋で一人、約6000カロリーのあらゆる食べ物をわずか1時間程度で平らげた。
強制嘔吐はしない。過食をしている間は、何も考えない。昔は感じていた罪悪感も今はない。
ただ今回の’発作’の原因が自分でも大体わかっているので、別の対処法をとっていたらと、少し残念ではある。でもまあ良い。終わったことは終わったこと。
17歳の時に始まった
もう30年以上の付き合いで、この病気の為に、盗んだこともあるし嘘をついたこともある。あらゆる人間関係を拒絶したこともある。
大学には殆ど通わずに、過食と鬱の4年間だった気がする。
ニューヨークに来てからは、抗うつ剤も飲んだし、あらゆるタイプのカウンセリングにも通った。
そして現在
今は専門家からのサポートは全く受けていない。意識して直そうとも思っていない。
諦めたいうか受け入れたというか、私の一部なんだと解釈している。
若い時と違って酷く落ち込むということもない。歳を重ねるって、結構良い。
過食が起きる時は脳が私に黄色信号を出してくれているのだと解釈し、出来る限り違う方法で対処したりすることも(たまに)ある。
過食について隠すこともしなくなった。具体的な内容を伝えると大抵驚かれるのだが、それでも皆受け入れてくれる。冗談で私を”鉄人の胃を持つ女”と呼ぶ輩もいる。
自分がコントロールできなくなり異常な過食をするという行動が私の全てではないと確信している。これ以外にも沢山の側面が自分にはある。人間、皆、ちょっと変な部分があっても良いではないか。
私がカウンセリングに行くきっかけとなった本
最後に一つ本を紹介したい。拒食症の主人公は、過食症ど真ん中だった大学3年の私とは全く違うのだが、何故か私はこの本を読んでほっとしたのを覚えている。その後初めて大学の無料カウンセリングに通い始めた。原作はアメリカで映画化された。