『勝間式ロジカル不老長寿』 Part 2: あなたは自称 ”普通の” 40・50代?じゃあ、この本は一読あり。
実は、私の中での勝間和代さんは、猫2匹と鳥1羽と一緒に、YouTubeをやっている”結構、ユニークな職業不明の人”だった。
日本に来て、彼女がそれ以上の人であることを知ったけど。
最初に結論
結論から言うと、私みたいに自称 "ごく普通の" "これからの人生について漠然と考えている" "勤め人の" 40代50代にオススメ。
逆にいえば、すでにフリーランスでクリエイティブな仕事をしている人とか、かなり高いレベルでの専門職をしている人には向かない。
この本は、勝間さん本人も言っているけれど、彼女が "多くの人が頭の中でモヤモヤしているけれども、なんとなく言語化できていないものについてこれを言語化し、わかりやすく説明" している。彼女、頭いいんだな。
気になった箇所
私みたいな輩が解釈文を書くより、気に留まった部分を引用してみよう。
”老化というと、私たちはつい身体的な面ばかりを注目してしまいます。しかし、もっと怖いのは、身体よりもその中身の老化のほうです。つまり、価値観や感性の老化です。もしくは、知覚や認知の老化、と言ってもよいでしょう。” (p. 32)
勝間さんは、長生きリスクの三大要素として、身体的、金銭的、社会的の3つのリスクをあげている。これらのリスク対策として、社会に貢献しながら収入を得続けること、つまり、仕事を続けることを提唱している。
”自分でお金を稼いでいる人と、これまで貯めた資金と年金のみで暮らしている人では、まったく違う「人種」になってしまう。 ..... いったん労働市場から身を引いて仕舞えば、厳しい競争の世界から離れてしまうわけですから、どんどん世間からズレていきます。” (p.135)
”自分にアップサイド・ポテンシャル(上昇余地)がない、そんな収入状況になったときには、意識的に自信があると言っていたとしても、残念ながら、無意識下の影響は強く、明るく生きる自信はなくなってしまうのです。” (p. 137)
”私たちは100歳近くまで働くことを目標としたときに、40歳や50歳はまだまだ折り返し点に差し掛かった程度にすぎない ” (p. 177)
”いったい自分が50−60代半ば以降、どのような仕事形態であれば、一生、仕事をしていくことができるか、ということを人生の最重要テーマとして設定してもらいたいのです。” (p. 175)
この最後の二つの引用部分が私にとって、この本で一番考えさせられた箇所。
これから
勝間さんがあげている、3つのリスクの内、多分、少なくとも私にとっては、”社会的リスク”が実は一番対策が難しいし、早めに計画を立てて準備実行に移らなければならないと思う。
私は、勝間さんが賛成していない、早期現職退職を考えているけど、早期定年は考えていない。もっとフレキシブルな形で、できるなら成果連動型の仕事(と、いうか、労働時間に比例しない収入)で、別のキャリアを積み上げていけたら、理想的。どうなるかわからないけど。
この本を読んで影響を受けた、私と似たような状況の人たちは、この後、どのような人生選択をとり、行動に移すのだろう。勝間塾に入るほどではないけど、シェアできる場があったらいいのにと思う。