アメリカで公務員。それこそ様々。ニューヨーク市の(超地味な)地方公務員はどうだろう?
ここずっと、仕事で悩んでいる自分。
早期退職の55歳まで続かないんじゃないかと、かなり不安だ。
他にも生きる道はあるんじゃないかと、ネットで検索してみたりする毎日。
今朝ふと、ニューヨーク市での地方公務員業(詳しく言うと、公立学校教師業)について書いてみようと思った。
給料
給料は学歴と勤務年数で決まる。
学歴は学士、修士、修士プラス30単位の三種類。
働き始めて2−4年の間に修士プラス30単位のレベルになる人がほとんど。
勤務年数は8年までは毎年、給料も上がるのだが、その後は10年、13年、15年、18年、20年、22年目に上がるのみ。
ボーナスや退職金はない。
ベネフィト
健康保険は、ほとんどのニューヨークの公立学校関係者はGHI CBPを使っている。
基本料金はなしでCo-Payは確か15ドルから35ドルくらいの間。
歯科、眼科、薬はUFT (United Federation of Teachers - 教員の組合)からで、虫歯の治療は150ドルくらい。年2回のクリーニングはただ。薬は5ドルから30ドルくらい。
Sick Leaveは年に10日与えられていて、使わなければ、来年度にロールオーバーされる。
Maternity Leaveについては、私はわからない。男性も女性もとっている。
交通費はでない。
年金
国に納めているSocial Security(早くなら62歳から受けることができる)とニューヨーク市からもらえる年金の他に、401KのようなTDA (Tax Deferred Annuity)がある。
積立合計額は年に19500ドルまで。
私の周りでは、Fixed Optionを選択している人が多い。
このオプションだと7%確実に利子がつく。
TDAは教育関係者のみなのに対して、Plan457という、ニューヨーク市公務員全て対象のプランもある。こちらも19500ドルまで。
勤務日数・時間
国や州の休日以外に、夏休みが2ヶ月ほど、クリスマス休暇が1週間ほど、冬休暇(2月)が1週間ほど、春休みが1週間ほどある。
勤務時間は(私の学校では)8時から2時。
でも、まあこれは、公式の勤務時間であって、ほぼ全ての教師たちが(当たり前だけど)自宅で仕事をしている。
私の場合は(要領が悪いってのもあるけど)、平日は少なくとも4時間、週末は1.5日もしくは2日間ずっと自宅で仕事ということが多い。勤務時間も、朝の6時半には教室で準備をしている。
放課後の授業や、部活・クラブ活動などをする場合は、手当として手取り1時間45ドルほどでる。
退職年齢
これは、人それぞれ。
55歳からの人もいれば、62歳からの人もいるし、最近働き始めた人たちは、確か57歳からだったと思う。
私は62歳からなのだが、55歳で早期退職するつもり。その代わり、ニューヨーク市からはほとんど年金はもらえなくなる。仕方ない。
なぜ辞めたいけど辞められない人が多いのか?
アメリカでは教師は給料の少ない感謝されない職業として知られている。
ストレスレベルもかなり高い。
辞める人も多い。
ただ、私の周りでは教師をやめて転職というパターンは、一度しかみたことがない。
圧倒的に多いのは、辞めたくても辞められないという人たち。
理由は主に健康保険。
共働きの家庭でも、教師をしている者が家族の健康保険主であることが多い。
もちろん、超物価の高いニューヨークで教師の収入で生活していくことは楽ではない。
それでも、それなりに安定した仕事だし、それを失うのは、正直言って怖いと言う人も結構いる。
教えるという仕事自体は好きだという人がほとんど。
確かにやりがいのある仕事だ。
みな、ストレスを抱えて疲れている。それでも、働き続ける。
。。。まあ、こんな感じだ。