Kedi Channel

独身女、ニューヨーク。これからの人生を考える。

無料性格診断『16 Personalities』は凄い。『ストレングス・ファインダー』より受ける価値ありかも。

定年後のプランを立てるにも、就活するにも、それこそ、恋愛や結婚、家族関係、友人関係においても、自分の性格を把握しておくことは重要。

そこで『16 Personalities』を薦めたい。(スポンサーされているわけではない。とってもいいのに、日本ではあまり知られていないことに最近気付き、ブログにすることにした。)

 

16personalities-intro

 

『 16 Personalities』とは一体、何?

  • MBTI(Myers–Briggs Type Indicator、マイヤーズ・ブリッグスタイプ指標)に基づく、内省的な自己申告アンケート方式の性格診断
  • 無料!
  • 分析結果がとにかく長く細かい!(性格、長所、短所、人間関係、職業、有名人など)
  • 時間制限なし。だから、早く終えたい人は5分程度だし、じっくり答えたい人は、それこそ30分ー1時間かけても大丈夫。
  • 37言語に対応。(もちろん日本語も)

 

オススメする理由

  • まさにその、正確さ。怖いくらい当たっている。私の同僚、ほぼ全員受けているけど、ドンピシャ。キャリア系のクラスを担当している同僚は、担当の生徒全員に受けさせていて、生徒達もびっくり。”自分ってどんな人間なんだ”と深く考えたり将来や人間関係について悩む時期の生徒達にとって、この自己性格分析は、かなり役立っているらしい。
  • 無料なのに、サービス満点の結果報告。
  • デザインが堅苦しくなく、アプローチしやすい。

私の診断結果

実は私は3回受けてみたことがある。4年ほど前に、英語と日本語で (翻訳版でズレがあるか試してみた。)あと、このブログを書くために、最近。結果は3回とも全て同じ。

私は「管理者」で、”実用的で事実に基づいた思考の持ち主。その信頼性は紛れもなく本物” だそうだ。人口の13%ほどを占めていて(だから全然珍しくないタイプ)結論から言うと、ど真面目で組織の中で働くことに向いているらしい。

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正直、つまらない性格だ。

でも、この性格を自覚することは、私にとっての大きなテーマである第二の人生計画にとても重要。例えば、フリーランスなどは私には向いていないかもしれない。それに、自分が思っているほど、私は独り者人生がキャリアの上では向いていないのかもしれない。 

 

『ストレングス・ファインダー』との比較

性格診断もふまえたキャリア適性診断で有名なのが、ギャロップ社の『ストレングス・ファインダー』だ。かなりビジネス化されていて、これ関連でお金儲けをしている人も結構いる。彼らにバッシングを受けたくないので、これは私の経験に基づいた、個人の意見ということで。

  • 有料!(2021年5月で20ドル)
  • 各質問に時間制限あり。20秒で答えなければ、さっさと次の質問に飛ばされる。じっくり考えている暇なんかない。だから、全問答えられないし、お金をぼったくられた気がする。
  • 全部の結果にアクセスするには追加料金が必要。このテストでは”資質”を34のカテゴリーに分けるのだが、そのうち5つしか基本料金だとアクセスできない。
  • (正直言って)結果は『16 Personalities』ほど当たっていない。 

ちなみに私の結果は以下の通り。トップ5資質について送られてきた7ページにわたる説明書も読んでみたけど、あまり役立つことはなかった。

gallup-cliftonstrengths-result

 

『ストレングス・ファインダー』についてもっと知りたいという方は、日経新聞出版社から出ている、こちらの本をどうぞ。

 

 まとめ

すでに述べた『16 Personalities』を薦める理由以外にも、このテストのいい点は、そんなに真剣に考えなくても、気軽に(それこそ何回でも)受けられること。

それこそ、時間潰しのエンターテイメントにもなるし、話のタネにもなる。その上、自分のことをもっと理解できるとなったら、試してみない手はない。

Web上テストではなく本がいいという方は、主婦の友社から出版されている、この本がいいかも。

 

『オスマン帝国外伝』『復活 エルトゥールル』トルコドラマ、オススメ2作。NHK大河ドラマより凄い。

人生、何がきっかけで方向転換するか分からない。

オチャラケでミーハーな理由でハマったことが、後で大きな影響をもったりすることがある。

ことの始まり

私にとって、Netflixで数年前に見た、トルコ(ソープオペラ)大河歴史ドラマ『Muhteşem Yüzyıl (Magnificent Century, オスマン帝国外伝)』がまさにそのいい例。

その後、『Diriliş: Ertuğrul (Resurrection: Ertuğrul, 復活・エルトゥールル)』にどっぷりハマり、トルコ語の音にも魅了され、トルコにはすでに5回 - その内、2回は3週間 - 旅行に行った。

そして今、現職退職後は移住とまではいかなくても、トルコに長期滞在しながらリモートで収入を得られる方法はないかと考え始めた。

オススメ#1:Magnificent Century / オスマン帝国外伝

オスマン帝国を46年もの長期にわたり統治し、最盛期に導いた"The Magnificent"第10代皇帝スレイマン。その栄華に彩られた宮廷ハレムを舞台に、奴隷出身でありながらスレイマンの后へと昇りつめた女性ヒュッレムを中心とした女性たちの、権力争いとロマンスを描いた超大作。

トルコ版『大奥』というかまさにソープオペラで笑ってしまうが、ハマる。 ヒュッレム役のトルコ系ドイツ人女優が(失礼だけど)魅力があるわけでも演技が上手いわけでもないのも愛敬。

イスタンブールに行くと、当然のことながらスレイマンやヒュッレム、ましてや大宰相イブラヒム・パシャに関連した場所があり、ミーハーな私は結構興奮した。

2021年8月現在、日本だとシーズン1がアマゾンプライムで(上記リンク)、Huluで全シーズンが視聴可能。アメリカだと難しい。YouTubeで視聴可能だが字幕がイマイチ。

 

 

さっくりオスマン帝国史について読んでみたいという方は、こちらの中公新書がオススメ。

 

オススメ#2:Resurrection Ertugrul / 復活 エルトゥールル

主人公エルトゥールルはオスマン帝国を作ったオスマンの父親にあたり、史実には彼のことに関する資料はほとんどないし、ほぼ伝説の人と言っていい。当時13世紀はビザンチン帝国、モンゴル帝国、キリスト教の十字軍といったイスラムにとっての脅威に囲まれていた時代で、その中でオスマン帝国が形作られていくまでの栄光の歴史を描いる、ロマンをそそられる内容の大河ドラマ。

 

変な話だが、このドラマ、やたらと乗馬や剣で戦うシーンが多い。このドラマだけ見ていると、トルコ人男性は全て男性ホルモン100%のプロの戦士のように思えてくるのがおかしい。単純に善と悪がはっきりしているのも、いかにも大衆向けのメロドラマ。イスラム教徒国を中心に世界中で大ヒットというのもわかる気がする。

 

私はこのドラマに影響され、セルジューク朝がらみでトルコのKonya / コンヤにまで訪れたことがある。結構、保守的な都市だし外国人観光客はあまりいないけど、私はとても気に入ったし、再度訪れて見たい。

 

2021年8月現在、日本で視聴は不可。アメリカではシーズン5がNetflixで視聴可能。YouTubeでも視聴できるが、字幕がまたもやイマイチ。それでも無いよりかいい。

特徴いくつか:欧米の歴史ドラマと明らかに違う点

 #1: やたらと長い。

各シーズンに、50分間ほどのエピソードが90近くある。どっぷりハマりたいという人には最適だ。

 

#2: イスラム文化が善。イスラム教徒がヒーロー。

欧米のエンタメは ”欧米・キリスト教が善で、そうでないものは悪" 的な構図があるけれど、紹介したトルコドラマ2作はまさにその逆。オーストラリアで使用されている世界地図みたいに、視点が180度変わる。かなり新鮮だし、それだけでも視聴の価値あり。

 

#3: (過度な)肌の露出なし。セックスなし。

別にこれはトルコドラマの特徴ではない。(実際、現代ドラマになると、色っぽいお姉さんが沢山出てくる。)”謙虚”なんて言葉は欧米エンタメビジネスでは死語かもしれないが、イスラム圏ではそうでもない。

実際、『Resurrection: Ertuğrul, 復活・エルトゥールル』が中近東・南アジアで大ヒットしたのはこの”謙虚さ”にもよるといわれている。『Magnificent Century, オスマン帝国外伝』では、キスシーンはあるが、登場人物間にセックスありなのは視聴者の頭の中で想像してもらうだけで、実際のドラマではその行為自体のシーンはない。

だから、イングランド王ヘンリー8世を描いたドラマ『The Tudors ~背徳の王冠~』なんかを、スレイマンが見たら心臓発作を起こすんじゃないか。

まとめ

 欧米ドラマ、韓国ドラマが主流のご時世だからこそ、ちょっと違ったトルコドラマを試してみてはいかがだろう。

人生変わるかもしれない。少なくとも、街角のケバブ屋のおじさんとの会話が膨らむかもしれない。コロナ状況が落ち着いたら、トルコ旅行に行ってしまうかもしれない。その際には、私がYouTubeにあげた、イスタンブールの超オススメお食事処のビデオを参考にして欲しい。リンクは以下。チャンネル登録してもらえると、とても嬉しいし励みになる。どうでしょう?

 

 

『勝間式ロジカル不老長寿』 Part 2: あなたは自称 ”普通の” 40・50代?じゃあ、この本は一読あり。

実は、私の中での勝間和代さんは、猫2匹と鳥1羽と一緒に、YouTubeをやっている”結構、ユニークな職業不明の人”だった。

日本に来て、彼女がそれ以上の人であることを知ったけど。

www.kedichannel.com

最初に結論

結論から言うと、私みたいに自称 "ごく普通の" "これからの人生について漠然と考えている" "勤め人の" 40代50代にオススメ。

逆にいえば、すでにフリーランスでクリエイティブな仕事をしている人とか、かなり高いレベルでの専門職をしている人には向かない。

この本は、勝間さん本人も言っているけれど、彼女が "多くの人が頭の中でモヤモヤしているけれども、なんとなく言語化できていないものについてこれを言語化し、わかりやすく説明" している。彼女、頭いいんだな。

 

気になった箇所

私みたいな輩が解釈文を書くより、気に留まった部分を引用してみよう。

”老化というと、私たちはつい身体的な面ばかりを注目してしまいます。しかし、もっと怖いのは、身体よりもその中身の老化のほうです。つまり、価値観や感性の老化です。もしくは、知覚や認知の老化、と言ってもよいでしょう。” (p. 32)

 

勝間さんは、長生きリスクの三大要素として、身体的、金銭的、社会的の3つのリスクをあげている。これらのリスク対策として、社会に貢献しながら収入を得続けること、つまり、仕事を続けることを提唱している。

 

”自分でお金を稼いでいる人と、これまで貯めた資金と年金のみで暮らしている人では、まったく違う「人種」になってしまう。 ..... いったん労働市場から身を引いて仕舞えば、厳しい競争の世界から離れてしまうわけですから、どんどん世間からズレていきます。” (p.135)

 

”自分にアップサイド・ポテンシャル(上昇余地)がない、そんな収入状況になったときには、意識的に自信があると言っていたとしても、残念ながら、無意識下の影響は強く、明るく生きる自信はなくなってしまうのです。” (p. 137)

 

私たちは100歳近くまで働くことを目標としたときに、40歳や50歳はまだまだ折り返し点に差し掛かった程度にすぎない ” (p. 177)

 

”いったい自分が50−60代半ば以降、どのような仕事形態であれば、一生、仕事をしていくことができるか、ということを人生の最重要テーマとして設定してもらいたいのです。” (p. 175)

 

この最後の二つの引用部分が私にとって、この本で一番考えさせられた箇所。

これから

勝間さんがあげている、3つのリスクの内、多分、少なくとも私にとっては、”社会的リスク”が実は一番対策が難しいし、早めに計画を立てて準備実行に移らなければならないと思う。

私は、勝間さんが賛成していない、早期現職退職を考えているけど、早期定年は考えていない。もっとフレキシブルな形で、できるなら成果連動型の仕事(と、いうか、労働時間に比例しない収入)で、別のキャリアを積み上げていけたら、理想的。どうなるかわからないけど。

 

この本を読んで影響を受けた、私と似たような状況の人たちは、この後、どのような人生選択をとり、行動に移すのだろう。勝間塾に入るほどではないけど、シェアできる場があったらいいのにと思う。

 

 

ラマダン(イスラム教の断食月)を無宗教の私がニューヨークで5年前からやってる話。

今は2021年8月、今年のラマダンはとっくに終わっているので、季節外れの話。

ラマダンとは?

ラマダンについては日本でも最近はほとんどの人が聞いたことがあると思う。グーグルすると情報もたくさんでてくる。断食を思い浮かべる人が多いが、実は食べ物だけじゃなく、飲み物もダメ。日の出から日の入りとか言われるけど、厳密にはもっと長い。シーア派かスンニ派によっても違ったりする。ニューヨークだと、まあ月にもよるけど大体午前4時くらいから午後7時半くらいで、毎日ずれていく。

きっかけ

5年前何故か、南アジアや中近東、西アフリカ出身のイスラム教徒の生徒達が、以前より多く私のクラスを受講していた。彼らは私の教室でたむろすることが多く、じゃあ、私が顧問ということでMuslim Clubを始めようということになった。時期としては、全くどう仕様もないあのトランプが言い出した、Muslim ban (イスラム大多数の国々からのアメリカへの入国を禁止) 初期の頃だ。9・11から始まった、イスラム教徒(またはイスラム教徒風に見える人々) への差別も続いていた。

 

生徒達との交流を通じて私の中でのイスラムへの関心も高まってくる。じゃあ、ラマダンもやってみようとなるのは、まあ、当然の流れ。

 

私の学校でイスラム教徒の教師は皆無。生徒達にとっても、祖国の様に一緒にラマダンを経験している教師が移民先のアメリカの学校に一人でもいたら嬉しいのではないかと思ったのも理由の一つ。

1年目

イスラム教徒どころか何の信仰もない私の無謀な決断に、生徒達も生徒の家族も大喜び。いろいろアドバイスをしてくれる。自分たちの行っているモスクに連れて行ってくれたり、その日の断食を終えたときにとる食事 iftar にも招待してくれたりする。

 

私は私でお祈りとかをしない代わりに、イスラムの歴史や教えに関する本を読んだり、いつもより長い日記を書いたりする。

沢山読んだ中でオススメはこちら。読みやすいし、一読あり。

 日本語だとカレン・アームストロングの著書が翻訳されている。

5年後

 何やかんやで、5年がたった。

生徒の出身地も変わった。南東ヨーロッパ(アルバニアやボスニア)や中央アジア(ウズベキスタン やキルギス)などが加わった。

同僚も私のラマダンには興味を示し、何かと質問をしてくる。断食はしなくても、ラマダンの1ヶ月の間、何かスピリチュアルなことをする、何か目標を立ててやってみる、なんて人も出てきた。

 

アッラーの支えがなくても、断食はできたし、所詮1年の内のたった1ヶ月。

18億人以上といわれる世界中のイスラム教徒と、時間と経験を共有するのを、イスラム信者ではない私は密かに楽しみにしている。

 

どうです、1ヶ月は無理なら、1日、1週間でもトライしてみたら?

話のタネになるかもしれない、少なくとも。

『勝間式ロジカル不老長寿』 Part 1: 実はこの先、人生もっと長いかも、とハッと気づいた。

60ー65歳あたりで私の人生は終わるものだとずっと思ってた。冗談抜きで。

 

特に理由はない。大学進学とか結婚とか出産とかを人生の中で当たり前なことと考える人がいるのと同じように、私の場合は、”65年人生”が当たり前だった。

65歳で元気だったらどうするの?と聞かれたら、”その頃には合法的に医学の力で命を止めることが出来てるかもしれないし”とか返事していた。

生きることっていい事ばかりじゃないし、実はかなりしんどい。やりたいことは十分後悔なくやったし、明日が来なくてもいいや、とか友人達に話すと、皆口を揃えて ”大丈夫?うつ気味?カウンセリングに行ったら?”と言う。変わり者に思われるのも嫌だから、もう、この手のことは人に話さないことにした。

かなり貯蓄をしていたのは、定年後の心配からなわけではなく、ただ単に貯蓄するのが好きなだけ。

 

が、何故かある日突然、思った。

もしかして長生きするかもしれない。これってかなりマズいぞ。

 

コロナの在宅勤務でダラダラと過ごす毎日に嫌気がさしてきた時期と丁度重なったのもあって、かなりの危機感に襲われた。

何十年もこうやってブラブラ人生送るのは、絶対、ゼッタイ、嫌だ。

 

こうして、他の人たちと同じように長い(かもしれない)人生について(やっと)考え始めたのである。

アンチエイジング についても興味が出てきた。

 

この夏日本に来て、中年層向けの ”残りの人生どうする?”的トピックを扱った本が多いことに気づいた。興味本位で、勝間和代氏の『勝間式ロジカル不老長寿』を読んでみた。この手の本を買うのは初めてで、あまり期待していなかったのだけれど、結構、なるほどと思うことが多かった。それについてはPart 2で。

 

懐かしの80年代。ホントに輝いていたのか、それとも、感受性の問題か?実は、ただのノスタルジア?

脳は頭の裏から前へ発達し、完全に成熟するのは20歳前半だという。

と、言うことは10代後半にはまだ前頭葉は未発達状態。だから、若い時はどんな感情も強く激しく感じるのだという。まさに感受性の豊かな年齢。

 

マサコ・デラックスと同年齢の私はまさに80年代っ子である。そこで疑問がよぎる。

 

よく「80年代は日本が輝いていた」とか言われるが、本当だろうか?私個人としては感受性豊かな10代を80年代に過ごしたので、どっちのせいであの時代が「輝いて」いるのかわからない。時代そのものか、それとも、当時の私の年齢か?

 

アンチエイジングの一つとして、私が最近心掛けていることがある。それは自分の感受性を少しでも刺激することだ。

一番簡単な方法は、常に新しいことを意識して経験してみる、ってこと。旅行でも良いし、外食メニューでも良いし(いつもAなら今日はBを試してみる)、通勤で通る道でも良い。ずっと自称 "対人関係超苦手”な自分だったが、最近は、他人にもふとしたことで話しかけてみたりする。音楽も日頃聴かないジャンルのものをラジオやYouTubeで試し聴きしてみる。

すると、小さな "WOW"を感じるようになる。これって結構大切なんじゃないか?

 

さて、80年代の話に戻るが、先日このビデオをYouTubeで見つけて、ホント昔に戻った気分になった。ベストヒットUSAの小林克也のようにナレーションをしたくなる。

 

「I feel Coke」のコマーシャルも良かった。このビデオをみて泣きたくなったことがある。ああ、懐かしい。しかし、実際私はそんなに幸せでなかった気がする、この頃。だからただのノスタルジア。

 

80年代の映画を一つだけ選ぶのは無理。だから、2021年のコロナ と関連して、ジョン・ヒューズ監督の『ブレックファスト・クラブ』。というのは、コロナが落ち着いてリモートから戻った学校校舎が空っぽだったので、同僚と『ブレックファスト・クラブ』ごっこをして走り回ったから。くだらないか?

ブレックファスト・クラブ (字幕版)

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  • モリー・リングウォルド
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子供なし/ 独身 / 中年 / 女 、この組み合わせって日本では価値のない半人前?

”どうせお前は女なんだから”

”どうせお前は子供がいないんだから”

”どうせお前は独り者なんだから”

日本に来る度に、直接的・間接的にノンストップでこの様なことを言われる。最初ははねのけているけれど、カルト洗脳の様にジワジワに浸透してきて、精神的に疲れる。

毎回真面目に返答してたらキリがない。

そもそも、”どうせ”とは何ぞや?

 

私の周りだけかもしれないが、未だに、家事や子育ては女性ばっかり。

テレビをつければ、少女みたいな”可愛い”顔をした女性たちが、おまけみたいにニュース番組の飾り役をしている。

政経会に限らずいまだに社会各分野のリーダー格は男性が多半数。

 

アメリカも困った国だ。でも、ニューヨークみたいに何でもありの都市だと、どんな生き方をしていようが勝手である。ましてや”女だから”どうこうなんて言われた経験は私にはない。

 

観光とかで来る分には日本は素晴らしい国。でも、その社会の一部に組み込まれようとなったら、これはまた別問題。

日本に残るか出るか。もうこれは個人の判断。それに当然のことながら、どこに行っても苦労はある。私は出て本当によかった。

 

日本に日本人として生まれ育ったからといって、一生、日本語話して日本社会で生きていかなくても良いんじゃないか?自分の力で人生を自分で選択した国で切り開いていくっていうのもありでは? 

 

海外に渡った日本人による書籍は山ほど。私はトルコが大好きなのでやっぱり、アマゾンリンクはこちらでしょう。ご興味のある方はどうぞ。

 

中央アジアのど真ん中に見事な地下鉄駅アート。これ本当。ウズベキスタン のタシュケント。

「ウズベキスタン、タシュケント、地下鉄」この時点で "は?"となってもおかしく無いのはわかっている。

 

中央アジアの旧ソ連国、ウズベキスタン というとイスラム美術・建築が素晴らしい「青の街」として知られるサマルカンドが有名だが、首都タシュケントには息を飲むほどゴージャスな地下鉄アートがある。

 

もともと、核シェルターの役割の一環で建設された地下鉄網なので2018年まで撮影は禁止されていた。"今は2021年"と自分に言い聞かせても、やはり、プラットフォームに必ずいる制服の警備人を目にすると緊張。旅行もスマホ依存のこの時代、きれいな地下鉄駅を録画したくらいで、ウズベキスタン 警察に取り上げられたりしたく無い。

 

でも、全然大丈夫だった、結局。

 

私も調子に乗って29ある駅のうち、特に美しいと言われる13の駅を撮影記録した。ウズベキスタンの有名な建築家や芸術家が設計したこともあり、各駅意匠を凝らした芸術品のような仕上がりである。核シェルター目的なら、何でこんなに凝ったデザインを?と思ったりしたけど、まあ、その記録がこちら。

 

ちなみに、汚い暑い臭いの夏のニューヨークの地下鉄と違って、タシュケントの地下鉄は超レトロな電車内だけでなく、駅自体も涼しい。運賃も乗り換えを続けて地上に出ない分には一乗車分だけ。だから、摂氏50度を超える夏には、「地下鉄美術観光」がパーフェクト・アクティビティである。これ、『地球の歩き方』に投稿提案するべきだろうか?

 

すでに述べた様に、ウズベキスタン となると人気はサマルカンドで、タシュケントに関する情報、まして、その地下鉄についての情報はあまり無いが、日本語だと一冊出版されている。こちら。

 

 

ミシェル・オバマとトレバー・ノアの自伝オーディオブック。本人朗読はいい。

私は重症な「読書コンプレックス」の持ち主である。

 

これからの人生を考えると今こそ努力して真面目に克服したいと思っているのだが、それはまた別の話として、今回は本人朗読の自伝オーディオブックについて。

 

”フィクションは読む、ノンフィクションは聴く” のパターンが最近多い私。

オーディオブックは本の内容も当然のことながら、朗読の質がその本を楽しめるかにかなり関わってくる。以下は私の超超超おすすめ二冊。両方とも作者本人が朗読していて、これがまたとても良い。まさに”自分の人生モノローグの世界”で、やっぱりリアルだし、こちらも、ふんふんと聞き入ってしまう。詳細はアマゾン・オーディブルの説明欄からどうぞ。

 

オバマ大統領夫人、ミシェル・オバマの自伝。かなり正直で、特に女性は共感がもてるかも。

Becoming

Becoming

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 政治風刺ニュース番組「ザ・デイリー・ショー」の司会、トレバー・ノアの自伝 (日本語題:生まれたことが犯罪?)。アパルトヘイト時代の南アフリカで白人と黒人のハーフとして育った。

 私は彼の大ファン。彼のスタンドアップ・コメディのYouTube ビデオをシェアしない訳にはいかない。ちなみに彼をニューヨーク五番街のユニクロで見かけたことがある。世界のユニクロとはこのことか?

 

使いづらい「趣味」という言葉。言い方を変えて、ポジティブな自己評価をしよう、って話。

趣味は人生を豊かにするらしい。

「趣味がないと特に定年後はミゼラブルになる」という説は、科学革命以前の地動説の様に、誰も疑わない。

 

が、趣味という言葉の使い方が実は私にはイマイチわからない。 

 

だから、「趣味は何ですか?」と聞かれ、「特にないです。」 なんて答えたりなんかすることが多々あり、会話が突然居心地悪くなったりする。結果として、自分のことがつまらない人間に感じられたりする。(でも正直言って、悪いけど、この様な質問は私は嫌いだし苦手。)

思うに、この言葉の定義は人それぞれなんだろう。

例えば、私は海外旅行に5−21日間くらいの期間で年に3・4回の頻度で出かけるが、これを趣味と呼ぶのは、変な感じがする。(もちろん、これは個人的な意見。)パンも焼くし料理もするけど、私にとってはそれは趣味じゃない。

 

こんな感じで、「無趣味でつまらない私」像が形成されてしまうのだ。

 

そこで提案。

 

『趣味』という言葉を使わずに、"I like ..."、 "I enjoy ..."、 "I'm happy when I ..."、 "I forget time when I ..."という様な表現を使って自分の興味や自分をポジティブな気持ちにさせてくれる事を表現すると、結構意外にたくさん出てくるのがわかる。

この無趣味レーベルを背負った私でさえ、少なくとも10くらい簡単に挙げることができる。そうすると、なぜか自己評価も上がったりする。

 

どうです?試してみたら?

 

少しずれるが、世の中には私と同じ様な疑問を持った人々いて、このトピックについて本を書いている。これは一例。

 

 

 

 

 

イスタンブールはホントに”世界の猫首都”か?

答えは1000%イエス。

ユネスコに「動物」カテゴリーがあったら世界猫都市にとっくの昔に指定されているだろう。

 

”イスタンブール 猫”とグーグル検索すると、プロ・アマの文筆家や写真家の方々のレポートを見ることができるので、ここでは説明しないが、あの街は猫好きにはかなりたまらない。

 

先日、早期退職後の移住先(もしくはノマド生活先)にイスタンブールを考えていると書いたが、猫の存在が実は大きいのではないかと思ったりもする。

 

私が、もし世界のどこかで野良猫としての人生を送っていたら、イスタンブールへの移住を夢見ることだろう。トルコが猫向け在留権抽選なんてやってたら、即、応募すると思う。猫が主人公のトルコ映画なんかを、遠く離れた異国の裏道から熱心にみたりするかもしれない。

 

その繋がりとして、私はいつかYouTubeでパロディビデオを作ってみたい。イスタンブール市観光局による "Welcome to Istanbul - the City Your Cat Dream Comes True"と題された世界の野良猫に向けた観光・移民案内。

 

まあ、当然の事ながらまだ企画段階なので、とりあえず今年の夏に投稿した動画をご覧くださいませ。

 

イスタンブールの猫映画といえば、もちろん「Kedi (日本語題:猫が教えてくれたこと)」。とても心が温まる映画だ。

 

 

そして最後に、犬派の方にはこちら。お猫様方に比べるとイスタンブールの犬達は影が薄いが今年3月にやっと彼らも映画 Kediのレベルではないものの、わずかな脚光を浴びることができた。日本未公開。こちらは予告編。

ボヘミアン・ラプソディで老化を防げるか?

美容の為のアンチエイジングには全くこれっぽちも興味がないが、脳の老化防止にはかなり興味がある。

結論から言うと、“脳の司令塔”と呼ばれる、脳の前の部分、額に近い「前頭前野(前頭葉の大半を占める)」を鍛えることが、脳の老化防止に良いらしい。

 

と、言う訳で、今回は脳の刺激剤としての音楽について。

 

若い時はそれなりに音楽も聴いていたのに、いつの頃からか(とは言っても、実は私には分かっている。それはCDの敗退期から。)ラジオのニュースやPodcastやAudiobookを聴く様になった。

そしてコロナが世界を襲った。

家に籠らざる終えなくなったので、いきなり、インド料理だのパン作りだの菓子作りだのを何故か始める様になった。そこで、音楽の再登場である。しかも台所で。

スマホでYouTubeからやたらと音楽を聴き始めた。

それからずっとアンチエイジングだと思いながら続けている。

 

ここでイギリスのバンド、Queenについて。

非常に好きだったりする。

一応、言っておくが映画のボヘミアン・ラプソディ以前からのファンである。この映画、所謂音楽家を題材としたハリウッド映画でしょとか馬鹿にせずに一度観てみて欲しい。結構良い出来だと思う。Brian Mayのそっくりさんぶりには笑う。

 YouTubeでLive AidのQueen

(同僚が大昔ロンドンに住んでいた時に、この歴史的なコンサートのチケットを持っていたのに友達にあげちゃって行かなかったらしい。人生最大の後悔とはまさにこのこと。)

 

 

 

映画「イン・ザ・ハイツ」の”予告編”が、鳥肌立つほど良い

はい、マンハッタン北部の "Little Dominican Republic" - ワシントンハイツに注目。

 

この映画についてはグーグル検索をすればすぐに出てくるので、ここでは説明しないが、私はこの映画の8分バージョンの予告編が大変気に入っている。(映画自体は、ホンネを言うと、正直イマイチかなと思う。でもそれは個人的意見という事で。)

 

日本でドミニカ共和国と聞くと、それってどこ?の世界だが、ニューヨークにはドミニカン移民がとても多い。ニューヨークの一番良いところは、そのDiversity (多様性)だと私は思うのだが、あまりニューヨークを舞台としたエンタメには反映していない気がする。この映画のことを耳にした時、”ああ、やっと”と嬉しく思ったのを覚えている。

 

ドミニカンの同僚はこの映画は絶対観ないと言っていた。何故? ”主人公を演じている俳優も制作者もドミニカンじゃなくてプエルトリコ系だから”。わかる様なわからない様な理由である。

 

ちなみに私がこの夏ウズベキスタン とトルコに旅行に行った時、ふとニューヨークが懐かしくなったことが何度かあったのだが、その度にこの8分間の予告編をYouTubeで見た。

 

そして、帰国してから私がすぐにやったこと、それはワシントンハイツに行って、ドミニカ人の典型的な朝食、マングー(Mangu)の食べ比べビデオの撮影。かなり楽しかった。よかったらこちらで。

 

こちらは、映画「イン・ザ・ハイツ」の8分間予告編。出来たら字幕を無視して観てもらった方が楽しめる。日本では今日、7月30日に公開。

イン・ザ・ハイツ

イン・ザ・ハイツ

Amazon

 

 

 

「自分の場所」探しの双六人生とは

”なんか自分に合わない”という漠然な感覚には敏感に耳を澄ました方がいいと思う。何故かというと、住む場所で自分の幸福度が左右されるから。

 

10代半ばから20代後半まで、自分にあった場所探しをしていた気がする。ニューヨークに来るまで、日本とアメリカで様々な所に住んだ。完全に拒絶反応を示し長期的に”中世暗黒時代”の様な鬱の原因となった都市もあれば、”何となくいいけど、やっぱり違う”レベルの所もあった。

 

その果てに、たどり着いたニューヨークで私はやっと大きく息をすうことができた。とは言え、自分の本拠地と自信を持って言えるには、15ー20年かかった。旅行から帰る度に、やっぱりほっとする。

 

が、この先、特に55歳で予定通りに早期退職したら、どこに拠点を置くべきかと最近よく考える。日本に帰るつもりはない。イスタンブールとリスボンの存在がチラチラとよぎる。

 

話はずれるが、最近は海外ノマド生活などが流行の様だが、”自分の場所探し”には最適だと思う。そんな浮草暮らしが可能だなんて想像にもつかなかった時代、私が大学生の時に漠然と海外生活に憧れていた頃(と、いうかただ単に日本から離れたいだけ)、読んだのが村上春樹のこれらの本二冊。3−4回は読んだと思う。この時代だからこそ読む価値アリかも。

 
 

 

Fifty Shoulder? それって五十肩?

いきなりだが右肩と右腕がかなり痛い。

 

何となく治るだろうと思って、日頃やっていたYoutubeのストレッチも続けていたら、ちっともよくならない。

 

同じ様な症状で悩んでいた友人に聞くと、「それ中国語で言うFifty Shoulderよ。英語ではFrozen Shoulderって言われるけど。お医者さんに見てもらってPT (Physical Therapy = 理学療法)を受けた方がいいよ。」とのこと。

 

その通りやってみた。PTは日本に行く予定があったから一回しか行けなかったけど。

 

そして今、どんどん悪化している気がする。

 

40歳半ばから体が突然変化し始めた。更年期はまだの様だけど、ここで例を上げたらキリがない。特にこの五十肩はかなり困る。健康管理なんかには全く興味のなかった私でさえ、これまずいでしょ、となる。 

 

と、いう訳で自分の生活を改善する気持ちになってきた。”Kaizen”ってとても日本的。

"Kaizen"と言えば、この本。イスタンブールの空港で見かけて、あれっ?と思ったのを覚えている。

まさに「改善道」。